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ロシア再訪・初夏の旅 2

6月19日、ロシア旅、サンクトペテルブルク 三日目。エカテリーナ宮殿とピョートル大帝の夏の宮殿へ。

エカテリーナ宮殿、第二次大戦の時にドイツ軍の砲弾で被災し今も修復中の部屋があります。被災した当時の様子や修復の様子の写真が宮殿内に展示されていました。庭園には被災したまま廃墟となった建物も。それでも今や世界から観光客が押し寄せる人気の観光地に。宮殿の素晴らしさとは別の、ロシア国民の文化芸術に対する心意気を感じたような気がしました。

 

 

 

 

200年以上前に日本人が初めてエカテリーナ宮殿に通され、謁見したという広間。1782年大黒屋光太夫(1751-1828)が漂流してカムチャツカ半島に漂着、サンクトペテルブルクまで行き日本への帰国を願いエカテリーナ2世に謁見。1991年に映画化され、この広間で実際に撮影されたのだそうです。

エカテリーナ宮殿の庭園、自然豊かな心地よい場所。砲弾を受け廃墟となった建物もひっそりと・・・。 (気に入った場所なので写真も大きめサイズで)

エカテリーナ宮殿を後に、午後はピョートル大帝の夏の宮殿へ。ここは庭園を見学、地形の段差を利用して作られた噴水が有名らしく、庭園のいたるところに噴水が。メインは庭園の向こうにバルト海を見下ろす壮観な眺め。

 

バルト海の青は本当にきれい。サンクトペテルブルクの港町と違う、こちらから見える海は透明感があって。

夏のバルト海。この方角の先にヘルシンキが。海が本当にきれいです。

翌日、四日目はモスクワへ空路で戻り、ウラジーミルという古都へ移動。→3へ。

 

 

ロシア再訪・初夏の旅 1

6月から飛んで今は8月、久々の更新。最近は本業の製菓に加えポテトフラワーの活動が増えて、慌ただしく少々必死な毎日?です。

そんな中、6月17日〜23日にロシアを再訪しました。3月に外務省PR事業に参加した際に観光できなかったこと、伝統菓子のプリャーニク(ロシア版ジンジャーブレッド)を研究したいこと、サンクトペテルブルクへ行きたいことなど色々思い重なり。

6月16日に東京入り、17日の成田発JAL便でモスクワへ。同日にモスクワからサンクトペテルブルクへロシア国内線S7でサンクトペテルブルクへ。夏至が近く高緯度なので到着した22時頃でも明るいです。サンクトペテルブルクはバルト海に面した港町、フィンランドのヘルシンキまで300km、モスクワまで600km、ヘルシンキの方がずっと近く、この時期は街中で夏至祭が行われます。

到着日は空港からすぐのホテルへ、23時でもこの明るさ。

ロシアのホテルって暗そう、と言われるけど綺麗です、今や資本主義の国、物価も東京並みです。ホテルはクラウンプラザなのでロシア資本ではないのですが…。

  

6月18日、サンクトペテルブルク市内を散策、イサク大聖堂へ。近くに緑豊かな公園、花束形の大きな花壇がユニーク。

 

イサク聖堂内。荘厳。

 

 

地盤がゆるい土地(泥炭地?)だったため、教会の地下に木製の骨組みが埋まっているのですって。教会は大理石が大量に使われているから本当にすごい工事だったのだろうなぁ、と感心しきりでした。

 

イサク大聖堂を出て運河沿いを歩いて「血の上の教会」、物騒な名前ですがロシア正教の歴史ある教会。メインの塔が修復中でしたが。教会の近くは露天商が並んでいてマトリョーシカも!ミニオンズ、何だか雰囲気がちょっと違うけど…。

 

午後は念願のエルミタージュ美術館へ! 広いです。とにかく広い…。しかも「あの名画がここに?!」という作品がかなり沢山、ルーヴル美術館だとダヴィンチの作品は混んで見れないくらいだけど、エルミタージュ美術館のダヴィンチの作品は間近で観ることができます。カラヴァッジョやモネ、ピカソを始め、ロダンの未完成の彫刻、他にも本当にたくさんの名作と言われるものが。絶対穴場だと思う。

 

 

当時どれだけの資材をかけて名画・名作を集めたのか想像がつきませんが、本当にすごい美術館です。とても一日では見きれません。

元々、エカテリーナ2世が冬の宮殿として建てた建造物に、自身の美術品を収めるために造ったのがエルミタージュ美術館の始まりなのだとか。建造物自体も見応えあります。

 

広いのでかなり歩きますし、名画名作に感動して無意識にすごい神経使って、エルミタージュ美術館を出るときに一気に脱力、本当に素晴らしい美術館、ロシアの底力を感じるような存在、またゆっくり見にきたいです。