菓音で作るフルーツケーキには、白餡を生地に加えます。
バターよりも、小麦粉よりも、白餡が多いので、かなりの量だと思います。
だから、白餡が重要。
でも、十勝産の白餡が1kg単位では購入できず、十勝産の手芒豆や白花豆を買って炊いていたのですが、
そろそろ限界。
そんな時に知人の紹介で、帯広市内の「宮下製餡所」へ行ったところ、素晴らしい白餡が!
十勝産の手芒豆で作られた生餡です。
生餡とは砂糖を入れる前の状態のもので、甘さを調整できるのです。

白の生餡1kg、こんな感じです。

紙紐で丁寧にくくってあります。
こういう細かいところからも、モノづくりへの姿勢が伺えます。

白の生あんです。
十勝では恐らく宮下製餡さんのみのお取り扱い。
しかも1kgという小分けで購入できます。

砂糖を加えて炊くと、白餡になります。
本当はグラニュー糖だけで白く仕上げるのですが、コク(雑味)を入れたいので、上白糖(甜菜)を半分加えたので、
ちょっと赤みがかりました。

焼き上がりは良い感じです。
白餡をまぜることで、生地がしっとり、味に深みが出ます。

中身はこんな感じ。
仕上げに、十勝産のブランデー原酒を塗ります。
・・・宮下製餡所さんへ初めて伺いながら、工場見学を申し出ると、快く見せてくれました。
宮下製餡所さんは創業80余年という歴史を持ちながら、工場がとても奇麗でした。
しっかり掃除していて、機械もピカピカに磨いてあります。
いい商品が生まれる背景には、道具や工場の綺麗さやモノづくりへの姿勢があると思います。
身近にこんなに素晴らしい製餡所があることに驚き、改めて「良いものを作らねば」と思わされました。