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クルーズトレイン THE ROYAL EXPRESS

夏すぎて秋になりました。ロイヤルエクスプレスさんが北海道を駆け抜けた夏、少し前の思い出のような気がします。無事に終えて少し日が経ち、今頃ですが回想しながら綴ります…

今年は7月末から8月の6回は十勝方面や知床を巡る周遊ツアー、9月の3回は新たに稚内を巡るツアーで人気とのことでした。

ご提供のお菓子は昨年と同じような感じで風景のアートクッキーとロゴクッキーの組み合わせを。

 

 

今年のデザインは牧場と田園風景。ロゴ入りクッキーと合わせて化粧箱に納めます。

例年になく暑い夏で、お客様が無事に北海道を楽しんでくださることを願いながら、毎回納めさせていただきました。

最終日は帯広駅で列車のお見送り。

今年も感動の想いを込めてアートクッキーを製作。列車に使われている更紗柄。今までで一番、模写に時間と心を入れたかも?というくらい、複雑な柄でした。でも模写することで、水戸岡鋭治氏のデザインに込めた想いに少し触れられたような感覚がありました。

青と赤、元デザインは同じだけど配色が変わると別の柄に感じます。

パンフレットにも使用されている更紗柄。

額縁ケースに入れて完成。

ロイヤルエクスプレスさんの文字をお入れてして、更紗柄と合わせて寄贈。

9月末に稚内ツアーを含む全ての北海道クルーズが無事に終了。列車を再び伊豆へ数日かけて戻されて全て完了、とのこと。

クルーズトレインを北海道で運航させる、大変なことだけど多くの感動を生み出す、すごいことだと今年も感じさせていただいた夏でした。(感謝🙏)

豪華観光列車 ロイヤルエクスプレスさんのお仕事

東急さんのTHE ROYAL EXPRESS、8〜9月までの北海道クルーズ 、9月26日に全8回の運行を全て無事に終えました。それからもう2週間ほど経ってしまいましたが…3年目の今年に列車旅のお菓子として初参加させていただき、共に素敵な旅を演出する側として(とても小さなワンシーンですが…)楽しませていただき、そして感動を味わいました。

 

 

昨年のクリスマスのお菓子をご提供したところから始まりましたが、北海道でお迎えするのは格別。毎週、駅へ納品に行き、列車がホームへ滑り込む旅にワクワクするのです。停車時間10分もないくらいの短時間ですが、担当者さんやクルーの方々と短い会話を交わし、笑顔で見送る、そんな毎週のことがとても楽しくて、列車旅って素敵だなと改めて思いました。

8月から9月は夏から秋への季節の移り変わりを感じます。ご提供するお菓子は風景を描いたもの。8月は日高山脈のもとに広がる十勝平野の青々とした大地。

9月は秋の景色。黄金色の小麦畑…といいたいところですが、十勝の小麦は遅い品種も8月には全て収穫してしまいます。イメージは小麦畑なのですが、本当のところはススキ野かな。秋の日差しに金色に輝くススキの草原は本当に美しいのです。

  

最終運行の9月23日、気温はだいぶ下がって秋らしい陽気でした。帯広はあいにくの雨でしたが、後半の北海道はお天気に恵まれたようで最終運行きっと素敵な旅だったと想像しています。

北海道クルーズの時は、パンタグラフを外して機関車2両で電源車1両と客車5両を牽引して走ります。例年は機関車は黄色ですが、今年は黄色とオレンジ。そして何と最終運行は緑色のノロッコ号!私も初めて見ました!(にわか撮り鉄の鉄子さん状態です。笑)

丘の上の花畑やスズランが描かれています。緑の機関車2両、かなり目立ちます。素敵。

最終運行でお渡ししたアートクッキー、久々に大判を描きました。列車旅の感動、想いを込めて。

7回の運行は黄色とオレンジの機関車だったのですが、最終日の特別仕様・緑のノロッコ機関車には「やられた!」という感じでした。

最終運行で、ご担当のリーダーMさんから、寄せ書きをいただきました。クルーの皆さんの写真が印刷されたロイヤルさんの更紗柄のカードに温かいメッセージがびっしり。忙しい合間を縫って描いてくださったことに感激。家に帰って改めて見て、涙腺ゆるみました。…というか感涙でした(T_T)

単にお菓子を作るだけではないこのお仕事、どんな時も、どんな先様とも楽しく創作させていただいていますが、今回のロイヤルエクスプレスさんのお仕事もワクワクの連続、楽しませていただきました。田舎の小さな菓子製造者ながら、いつも幸せなお仕事させていただいて感謝感謝です(合掌)

来年も北海道でお待ちしております!!

最後に余談ですが…

9月14日にNHK BS1でロイヤルエクスプレスさんのことが放送されていました。

Japan Railway Journal「北海道を走る豪華観光列車の秘密」

英語で解説が入る30分の列車番組です。放送された内容だから大丈夫かな…と画像掲載してしまいますが、チェック入ったら削除いたします🙏

クルーの方々がお客様をお迎えするために、見えないところでたくさんのお仕事をこなし、感動を演出するためにアイデアを出し合いながら旅を創る、列車旅の素敵の背景を垣間見ました。

2ヶ月に渡る北海道クルーズ、本当にお疲れ様でした!また来年!!

 

 

THE ROYAL EXPRESSさんの北海道クルーズ

東急さんの豪華列車ロイヤルエクスプレス 、普段は横浜〜下田間を走るクルーズトレインですが、8〜9月は北海道に上陸、JR北海道の線路を走って周遊の旅をします。3泊4日、全8回の運行、そして今年は北海道運行の3年目。

青色、濃紺にも見える美しい色の列車、THE ROYAL EXPRESS。

納品するお菓子は、十勝の風景の中を走るロイヤルエクスプレス 。そしてロゴマーク。

紺色のオリジナル箱にクッキーを収めて完成です。

今日はその2週目の運行、新得駅でお菓子を納品、新得駅〜帯広駅を走行中にクルーの方々がお客様へお配りするという段取り。2度目の新得駅へ納品、帯広から1時間弱のドライブはお天気が良くて素敵な十勝の風景を眺めての運転。

帯広から西の方へ45km走って新得町、そして新得駅、可愛い駅舎です。

小さな駅ですが新得町でNHKさんの朝ドラ「なつぞら」のロケが行われたこともあり、新得駅構内に俳優さんのサインが飾られています。

駅の電光掲示板にロイヤルエクスプレス さんが表示されています。

 

15:29に列車がホームに滑り込んできます。駅員さんや新得町の観光協会の方々、列車ファンの方々が旗を振ってお迎えします。

ロイヤルエクスプレス さんは電車の車両、電気の通っていない北海道の路線を走るために、2両の機関車で電源車1両と列車5両を牽引します。ディーゼルエンジンのない列車をJR北海道さんの路線で走らせる、それだけでもすごいなぁ…と感心してしまいます。

15:29〜15:31の2分間の停車時間、担当さんへお菓子をお渡しして、「2週目頑張って」の応援メッセージと短い会話を交わしてお見送り。この2分のために、ですが!列車のお迎えとお見送りが結構楽しい!!!  十勝にこんな素敵な列車が走るなんて…にわか鉄子です。たくさんスマートフォンで写真を撮りました。

窓から顔馴染みになったクルーの方々が手を振ってくれて嬉しくて、思いっきり両手を振り返してしまう。列車って良いですね、こんな空気感と嬉しさを初めて知りました。

列車が見えなくなるまで見届けて、写真をとってしまう…鉄道ファンの方々の気持ちがわかったような気がします。

新得駅を後にして、新得町内にあるチーズ工房・共働学舎さんへ立ち寄ったり、田園風景を眺めて写真を撮ったり。久々に新得ドライブをしました。

ドラマ「なつぞら」の世界を楽しみました。

さて来週もロイヤルエクスプレス さん3週目の新得町へ。無事の運行と好天気を祈ってます!

 

 

 

クルーズトレイン THE ROYAL EXPRESSさんの旅

回想録になりますが…4月のある日、横浜〜下田間の列車旅を味わいました。

昨年末にTHE ROYAL EXPRESSさんからのお声がけで横浜のクリスマスパーティーにお菓子をご提供させていただきながら、列車旅とは何ぞや?という思いのまま…繁忙期開けて、体験させていただきました。お取組み先としてではなく、イチ乗客として。

水戸岡鋭治さんがデザインされた列車、内装もとても素晴らしいものでした。写真では伝わらない、空気感がありました。岡山の家具屋さんがルーツの方とのこと、椅子の座り心地、機能と美しさを兼ね備えた造り、居心地がとても良いのです。

お料理は「羅漢」さんの監修によるもの。細やかな細工、素材に程よい手を加えられた逸品、複数素材を合わせながら味の落としどころもよくて、最後まで楽しみました。

桜がテーマのお料理、見た目にも美しく心に残るひと時でした。

クルーの方々の温かいおもてなしと笑顔。素晴らしい内装だけでなく、それを包む空気はクルーとお客様から生み出されるものと感じました。写真や聞いただけでは分からなかった列車旅、乗車して観て触れて味わって、そこに流れる音楽を聴いて、素敵な空気に包まれて、そんな旅を知りました。

伊豆急下田駅に到着すると、ヴァイオリンの生演奏でお客様の下車をお見送り。駅にTHE ROYAL EXPRESSテーマ音楽が流れる特別感があります。

ヴァイオリニストの大迫淳英さん、大島紬大使とのこと。この日、大島紬を着て観ました。

旅は、片道と往復の2種類があり、4月は片道乗車。列車を降りた後は下田の街を散策。駅の目の前にロープウェーがあり、寝姿山の山頂へ5分ほどで行くことができます。山頂には東急さんのROYAL HOUSE、見晴台の素敵なカフェがあり、ペリーが来航した湾が一望できます。

 

ペリーが来航したのは1854年3月18日から21日間とのこと。68年前の3月、もう桜は咲いていたのでしょうか…。寝姿山から見たこの日は快晴、美しい海が一望できました。

ロープウェーで山を降りて、下田の街の港の方へ散策を。港近くにペリーロードという情緒あふれる通りがあります。

 

伊豆急下田駅からペリーロードまで10分くらい。夕暮れ時の風に吹かれての散歩、潮の香りも心地よかったです。

このペリーロードから近く、駅へ戻る方向に日新堂さんというお菓子屋さんがあります。昔懐かしい店内に置かれたマドレーヌとレモンケーキ、三島由紀夫さんが好きだったというお菓子。

数個ずつ購入しておやつにいただきました。

この日は伊豆急下田駅に1泊、翌日は伊豆急の列車に揺られ、海を眺めながら帰りました。

THE ROYAL EXPRESSさんの素敵な空気感、旅の時間は実際に味わって感じるものがありました。旅先へ移動手段として列車を使うことが多いけれど、移動ではなくその時間と空間全てを存分に味わう旅もあるのだと知りました。

心に残るもの、素敵を創る、良い刺激をいただいた旅、ご縁いただいた全てに感謝です。ありがとうございました。