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12/11、チェコの伝統菓子と、プラハの街歩きオンランツアー

12月11日にプラハの街歩きオンラインツアーが開催されます。まだお席に余裕があるとのことで、急遽ご案内です!

旅行会社エスティーワールドさん主催のチェコ・プラハの街歩きオンラインツアー、12月11日は十勝菓子工房 菓音でお菓子の説明をさせていただき、プラハのスタッフさんがペルニークショップや観光名所を訪ねて現地の様子を見ながらオンラインで巡るツアーです。

*五感で楽しむチェコのかわいい街歩き教室(クリックするとサイトへ)

目前なのでご希望の方は是非お急ぎお申し込みくださいませ。

ペルニークは英訳ジンジャーブレッドですが、歴史背景やレシピはイギリスやアメリカのものと少し違うようです。かなり古くから修道院で作られ、スパイスは蜂蜜が貴重だった時代に作られていた特別なお菓子です。

レシピは工房ごとに伝統のものがあり門外不出、一方でお母さんが作るお菓子的なご家庭に伝わるレシピがあり、菓音はチェコの料理研究家コルチュコヴァーさんから習いました。商品で制作させていただいております。

 

観光目的の海外渡航は、まだ先になりそうですが、オンラインツアーで楽しみながら渡航できる日まで現地情報を収集いただければと思います。

チェコの伝統菓子ペルニーク(perník)

2020年は日本・チェコ交流100周年。プラハで現地コーディネーターさんと共にお菓子教室を企画していたのですが、全て白紙(涙)今年は諦めて来年以降、落ち着いた時の楽しみに…。

チェコに行けない分、ペルニークのギフト制作は本当に嬉しです。楽しみながら作りました。

ペルニークはチェコで700年以上前から作られていたスパイス入りの伝統菓子。英語訳はGingerbreadですが、イギリスや北欧のジンジャーブレッドとちょっと違う。多種のスパイスが使われて工房には秘伝のレシピがあり、昔ながらの製法は焼く前の生地を寝かせ熟成させます。スパイスがまろやかになって馴染むのだそう。

昔ながらのペルニークは茶色の生地に白のアイシングをかけた素朴なもの。個人的にはペルニークが美味しいので食べるにはその方が良いのですが(笑)十勝産小麦粉など、地元産に置き換えてレシピを少し改良して作っています。

チェコには今も繊細な手仕事が残っていて、チェコ人の器用さを垣間見ます。おおらかな面もあるのですが…何より食べ物が美味しい!ので、再び世の中が落ち着いたらチェコへ行きたいと思います。

ギフト用の額縁ケースに入れてお届けです。

 

ハロウィンです

10月最終日、今朝の帯広は気温がマイナス。寒かった!

もう何度かストーブを使っているけど、来月から本格的なストーブ生活。冬の足音も間も無く・・・。

そんな10月31日ですが、ハロウィンです。十勝はかぼちゃの産地でもあるので、地元産のハロウィンかぼちゃを見かけます。ハロウィンかぼちゃではない、緑の食べる方のかぼちゃも旬、美味しい季節なので地元産を食べる機会が増える今日この頃です。

菓音のクッキーはオレンジ色を使わない少し大人めの色合いで作ってみました。生地はチェコの伝統菓子ペルニーク、レース模様や花柄もチェコ流に。

ハロウィンは日本でいうお盆のようなもの。今宵は故人を偲びながら、ゆるりと過ごすことにいたしましょう。

初夏のチェコ・ペルニーク旅 5

6月2-3日、コレチュコヴァーさんのペルニーク取材を無事に終えてホッとしつつ、旅も最終。

3日の午前中はホテルから徒歩圏、同じプラハ7区にある老舗の洋菓子店へ。コーディネーターさんのご自宅へ行くのにケーキをお土産に、と。100年以上続くエルハルト洋菓子店はエルハルト家が作り続けているのだそう。

 

マジパンやシュガーを使った凝ったケーキも。生ケーキはg単位で販売されているのだけど、店員さんが1カットを適当にカットして計量、かなり大きくカットされるけど、「小さくしてー」という言葉が出てこなかった。

店内はイートンの席があって親子連れで食べている風景も。午前11時くらい、すごい混んでいる訳じゃないけどお客さんが途絶えることなくて、お店の人気度が伺えた。ケーキはプラハでは高め(高級なお店!)、お値段が東京の平均的なケーキ価格と同じくらい。マジパンやチョコレート、クリームがしっかりしていてやはり甘目だった!

 

コーディネーターさんのご自宅のあるイジーホ・ス・ポデェブラドという地区、閑静な住宅街で比較的高級な所。公園や教会があり、週末はファーマーズマーケットが開催されて新鮮で美味しい食材がたくさん並ぶ。近くにプラハの名所・テレビ塔も。観光地ではないプラハの日常、素敵な暮らしを少しだけ垣間見ることができた。

共産主義時代のチェコのこと、そして革命後の資本主義になってからのチェコのことを少しだけ聞くことができた。素晴らしい技術、素晴らしい文化が40年間の共産主義で途絶えてしまい失われたものは大きかった、と。そして、来年2019年で資本主義になってちょうど30年。これからもチェコ、プラハへ来て、資本主義としてどんな国になって行くのか、EUに加盟したチェコがユーロでなく自国通貨を守り続けて行くのか、経済や文化がどのように変わり、人が暮らしていくのか、見続けて行きたいと思う。

ペルニークから始まったチェコの旅は、まだこれからも続く。

宝石箱のような国をもっと知るために・・・。

初夏のチェコ・ペルニーク旅 4

3でチェスキークルムロフのことを書いてから、あっという間に2週間・・・!早く書かないと記憶も感動も薄れてしまうと慌てて書いています。

6月1日、料理研究家のコレチュコヴァーさんをプラハのコーディネーターさんのご自宅へご招待。というかご自宅をお借りしてペルニークの取材と実演を。コレチュコヴァーさんはプラハから200kmくらい離れたシュマヴァ地方という所から車で来てくださった。

相変わらず早口のチェコ語をコーディネーター兼通訳の横山さんがタイミングよく訳してくれる。コレチュコヴァーさん自身もペルニークを一つのレシピから研究して美味しく手軽に作れるようにしてレシピを増やしていった人。作り方や素材のコツを包み隠さず教えてくれる。そしてチェコの伝統的なこと、シュマヴァ地方にある素晴らしい花刺繍の民族衣装や陶芸のことなども。

私自身も、一年間日本でペルニークを作って販売してきたことをお伝えした。十勝産原料でライ麦も蜂蜜も手に入るけど、とても高価なので味に支障ない程度に配合を見直して何度も作り直して研究したこと、百貨店さんで販売したこと、特にプラハと姉妹都市の京都にある伊勢丹さんでクリスマスにチェコの伝統菓子・ペルニークとして販売できたこと。

そして日本でほぼ完成したレシピで、十勝産原料で作ったペルニークをご試食いただいた。

「コレは美味しい!いいレシピを完成させましたね」とのお褒めの言葉。本当に嬉しかった。このレシピでこれからもペルニークを日本で広めていこう!と改めて思い、良い意味でプレッシャーを感じることができた。

文字だけになってしまったけど・・・

写真は、コレチュコヴァーさんに作っていただいたペルニーク生地を一晩寝かせて翌日に再びコーディネーターさんのご自宅でペルニークを焼いてアイシングを。焼きたてはカリッとした食感だけど、少しずしっとりしてくる。

 

コーディネーターさんと旦那様がアイシング体験。子供に戻ったようにはしゃぎながら楽しんだ。チェコビールを飲みながら!とても暑い日だったので美味しかった!

  

チェコのお皿が可愛い。緑のアイシングは抹茶、お皿の色と合って素敵。