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NHK北海道さんの4K番組「てしごと北海道」、収録

先日、NHK北海道さんの番組収録をしました。「てしごと北海道」という道内放送の番組です。

毎月最終土曜日、朝7:30〜8:00「おはよう北海道」の中の5分間。

4K映像ですが、放送は画質を少し落としてハイビジョン放送。映像にこだわり、ナレーションは入れず音楽も最低限。作り手の語りと作業の音、そして作業工程をしっかり見せるという番組です。

NHKさんなので屋号(十勝菓子工房 菓音)は出せずですが、アートクッキーの製作の様子を公開します。

大判アートクッキー、通常1週間ほどかけて製作しますが、6時間の収録に短縮。生地の状態と、同じものを3枚作り収録に備えました。

約14cm角のサイズ、十勝の四季を表現したアートクッキーも収録に備えて製作。一気に7枚の大判製作、なかなかない経験でした^^

製作までに事前取材、取材後もメールとお電話で綿密なやりとり。工程が細かいので作業も分刻みでタイムテーブルを組み、どの角度からどんな風に撮影するかを想定して収録の流れを組んでいきます。

ディレクターさんが「どうしたらこの作業、作品を映像で表現できるか」をじっくり考えてくださり、アイデアをいただいてこちらも「こんな風にできるのでは」と投げ返す、その作業がとても楽しかったです。

11月上旬、繁忙期に入る一歩手前、急ピッチで準備を進めて収録に入りました。

4Kカメラ!! 以前のNHKさんの「あさイチ」でお世話になったカメラマンのS氏、再びの収録で嬉しかったです。札幌から駆けつけてくれた照明K氏も「あさイチ」からの再会。音響さんの機材が初めて見る高性能マイク、これも興味深かったです。

描く様子を超近距離で撮れるレンズで。虫を撮影したりするのに使うレンズだそうですが、この時は数ミリの牛を牧場に描くというシーンを撮影。

アートクッキーを並べての撮影も。

静止画ではなく映像、どんな風に伝えるのか、静止画の1枚とは違い、カメラの視点をどのように動かしていくと伝わるのかを常にカメラマンさん、ディレクターさんが考え、照明さんと音響さんがその映像を作るための最高のパフォーマンスをする、そんな連携プレーが素晴らしかったです。

作業が全て終わった最後に、音響さんが「工房の音のない音」を収録していました。数分間の沈黙。けれど、全くの無音ではなく、その場の空気感と音があるのですね。この番組、そういうものも、場を伝える要素として収録をされていたことが興味深かったです。

語りの収録、話すことには未だに慣れません。同じことを3度くらい収録してもらったり、言葉を引き出すようにディレクターさんが根気強く言葉を投げかけてくれたり。ナレーションが入らないので、視聴者に分かるように主語を入れて話す、意外と難しかった…。

十勝菓子工房 菓音を始めようとした時の想い

十勝の小麦をはじめ、十勝産の食材が素晴らしくて伝えようと思って始めた製菓業

そして十勝を丸ごと伝えるアートクッキーの製作

言葉足らずですが、少しでも伝わったら…と思います。どんな映像になっているのか楽しみであり怖くて見られないという気持ちもあり、ですが、「十勝の食材や魅力、ここで暮らし製作できる幸せ」そんなことも伝わると嬉しいなと思います。

最後に…

今回の肩書きを「菓子作家」 甲賀静香 としました。繁忙期でアートクッキー製作をお受けすることが難しいため、菓子職人や菓子工房代表という肩書きを控えました。一点ものの製作を行いたい気持ちはありますが、時間もエネルギーも必要なため来春に再開できればと思います。

それまでクリスマス、お年賀、バレンタイン、ホワイトデイの製作に精力を注いでまいります。これからも見守っていただけましたら幸いです。