総まとめ1で終わるはずが長くなって2に・・・。
ペルニーク取材の旅は1〜10、とても長い話しになってしまいましたがご興味のある方はご覧ください。(下へ読み進んでいただくと10から出てきます。順が逆になってます)
ペルニーク工房や店舗で購入したものを写真に収めました。
チェコのペルニークはおやつ的なものから芸術作品まで本当に幅広いです。そして歴史も製法も奥深いお菓子でした。
*ジンジャーブレッドミュージアム(プラハ城近くのお店)
チェコのガイドブックによく掲載されているお店。ペルニークの種類も多く、オールドタイプも販売されています。ハートは一番多いモチーフ。スリッパの形状にも意味が有ると思われますが形が可愛い。
量り売りのペルニークもあり、小さなものは100円もしないくらいなのでその場で味わうのもおすすめ。ほどよいスパイスの風味とソフトな食感のペルニークが味わえます。
*Pernikův sen(プラハの旧市街広場から徒歩圏のお店)
2016年11月にオープンした可愛らしいお店。ピンクに配色された子供部屋のような雰囲気の店内にペルニークが処狭しと並んでいます。いろいろな個人作家の方から仕入れているようです。アイシングを施したミックスセットはソフトなクッキーでほどよいスパイス具合。
*Tradiční český perník(プラハ市内のお店)
クールで大人可愛い雰囲気のお店。アイシングに直接描いたアートな作品も多く、食べる用のペルニークはミックスセットありグルテンフリーの大豆粉末を使用したものあり、デザインにもレシピにもこだわっているお店。
ここのスパイス、一部にラベンダーを使用とのことで独特な味付けでした。
*JaJa Pardubice(パルドゥビツェの工房)
朝6時から開業している(!)JaJaさんの工房。女性経営者であり職人、デザイナーであるヤノルバさん、家族経営の小さな工房から始めて現在はスタッフを抱える工房に。
銀色の箱に詰まったペルニーキ(ケーキタイプのもの)はそれぞれにコダワリのフレーバーが使われた生地にバタークリームをサンドしてチョココーティング。一つ一つに手間がかかっています。このギフトは国際会議や国賓級のお客様のギフトにも使われるとのこと!
*Pardubický perník Pavel Janoš(パルドゥビツェの工房)
ヤノシュ氏の工房はお父様の代から続く老舗の工房。ペルニーク王の称号も獲得していて、製法や原料へこだわり伝統を大切にしています。同時に大型の創作的なペルニーク制作にも取り組み、大手企業の記念品から個人の記念品まで広くオーダーメイドし過去に1万点も制作しているのだとか!
購入したのは食べやすいソフトな生地のもの。北海道にある味噌パンが近い食感、それに粘土を加えた感じです。アイシングを施したもの、ジャムを挟んだものなど。生地を焼成前に3ヶ月寝かせるということに驚いた工房でした。
*Muzeum perníku a pohádek(パルドゥビツェのペルニーク博物館)
プラハのジンジャーブレッドミュージアムとは異なり、店舗でなく博物館です。
チェコ語なので通訳さんは必須ですが、ガイドさんがペルニークの歴史や作り方を教えてくれます。(ガイド付き入館料70コルナ)
チェコにも家形のペルニークが多く存在しますがルーツは「ヘンデルとグレーテル」の童話とのこと。ただチェコでは元々チェコに伝わる優しい魔女が登場し話の内容は少し異なるようです。
「ペルニークの町、パルドゥビツェ」という英語版の書籍をいただきました。機会あれば日本語訳にして紹介できればと思います。
*Český Perníčky(チェスキークルムロフにあるお店)
昨年初めて訪れたチェコで、初めてペルニークを見つけたお店。あまりの美しさに感動して大人買い。オールドタイプのペルニークも多く置いていて素敵なお店。
今回再び訪ねると相変わらず美しいペルニークが販売されていました。色も派手でなく落ち着いたパステルカラー、原材料は地元の小麦粉や蜂蜜を使用とあります。
チェスキークルムロフに行かれたらぜひ立ち寄って欲しいお店です。(お城の城門前にあります)
日本にはアイシングクッキーもジンジャーブレッドも多数あるしよく知られているけれど、このチェコの伝統菓子ペルニークを知る人はまだ少数。
菓音ではペルニークのレシピを元に十勝産小麦や蜂蜜、甜菜糖を使用して再現しながら製造していきます。ご興味ある方は菓音サイトの「お問い合わせ」からご連絡ください。
またジンジャーブレッドのサイトも自作しています。よろしければご覧ください。
KANON ジンジャーブレッド・ペルニーク(クリックするとサイトへいきます)
ここまで読んでくださった方、有難うございました!
これからも度々ペルニークについて綴っていきたいと思います!