日別アーカイブ: 2011年3月17日

灯りと温もり

移動の車中、ずっとラジオを聞いていた。

全国から寄せられる応援のメッセージ、被災地へ向かっている人からのメッセージ、

そして今も被災地にいる人からの現地の声。

「極限の状況の中、これ以上頑張れなんて言えない。どうか無事で、どうか生き抜いて」

ほんとうに、そう。

頑張れなんて言えない。

16年前、関西へ移住して一年目に遭遇した阪神・淡路大震災。

焼け跡は戦場のようで、寒空のもとみんな必死だった。

街の灯は消え、心まで寒くなりそうな光景だった。

今、東北地方の避難所で一番欲しいのは、きっと灯りと温かいもの。

燃料やふとん、温かい食べ物。

今、十勝からできること、、、寄付と祈ること。

これから長引くであろう復旧作業、復興までの道のり。

どうか一日も早く温かい生活へ戻れますように。

帰路の狩勝峠。

十勝の空はこんなにきれいなのに…。

それにしても、、、一時間の商談で往復7時間、北海道は広すぎる・・・

無事です

震災からもう7日、こういうことはもっと早く書かねば…。

十勝から遠く離れた方々から、「大丈夫ですか?」とのメールをいただいた。

十勝は揺れは大きかったものの、被害はほとんどなく、震災前と変わらない生活が送れている。

遠く離れた小さな工房のことを心配してもらえる、、、何だかとっても嬉しかった。

心から本当に感謝です。

しかし、震災後、北海道外への宅配便が全てストップしたのには本当に困った。

週明けには再開したものの、今も指定日配送はできない状況。

道内でまかなえるものはいいけれど、資材や特殊素材はいつ入荷されるか分からない。

でも、そんなことは被災地にくらべたら何でもないこと。

日常生活が送れているのだから。

阪神大震災の記憶が蘇る。

失って初めて感じること、、、何もないことがが平和だということを。