初夏のチェコ・ペルニーク旅 3

チェコ旅、三日目。チェスキークルムロフ、目的は一軒のペルニーク店。

3年前初めて観光で訪れて出会ったペルニーク、ここのお店のもの。繊細なアイシングと素敵なセンスのデザイン、柔らかい色合い。プラハのお店のどこよりも、ここチェスキークルムロフのお店のものが素晴らしかった。伝統的な抜き型のペルニークも。

今回訪ねてみて、その素晴らしさを再確認した思いだった。

 

入り口もショーウィンドウも素敵。店内のディスプレイや空気感も素晴らしい。

チョコレートがグレードアップ、種類も増えていた。全てが素晴らしいのだけど、価格もなかなかのもの。チェコの食品は日本の半分くらいの感覚で、プラハのペルニークも割と購入しやすい価格なのだけど、ここはプラハの2倍はすると思う。観光客価格もあるし、デザインの凝り方も価格に。商品への自信を感じてそれがまたすごい。

 

繊細なアイシングを施したペルニークのデザイン、3年前と昨年はほぼ同じデザインだったのに、今回は格段にデザインが進化していてビックリ。シャビーなデザイン、細かいサイク、相変わらず繊細なアイシング・・・あぁ、このお店のデザインには叶わない!心底思ったけど、日本で出来ること、十勝の素材で作れるものをしっかり作ろうと改めて思った。

 

旅のアレコレを少し。

チェスキークルムロフのホテル、昨年はホテル・ルゼだったけど今年は姉妹店のオールドイン。可愛らしいホテルで1Fがレストラン。朝食も広場を眺めながらのんびりと。ビュッフェスタイルで、パンやお惣菜が美味しいし、必ず置いてあるデザートもしっかり美味しい。

お昼の高速バスでプラハへ。車窓から見える景色はほぼ麦畑。たまに牧場、そしてオレンジの屋根の可愛らしい小さな街。

麦は十勝より半月以上早い感じ。ヒゲのない小麦系(?)とヒゲのある大麦(?)そしてライ麦っぽいもの。広大な畑が地平線まで続く。畝がなくて本当に一面畑。区画整理されている十勝の麦畑よりも壮大な・・・。

プラハへ戻り、夜のコンサートまで時間があったのでアンティークショップへ。目ぼしいものが見つからなかったけど、一つだけチェコの昔の刺繍エプロンがあった。懐かしい感じの花柄の。でもクレジットカード不可で現金の持ちわせが少なく断念。迂闊・・。

5月12日〜6月3日まで「プラハの春」という音楽のお祭りが開催されている。市民会館(アール・ヌーヴォー様式の美しい音楽ホール)で毎晩コーンサートが開催される。5月31日はプラハ音楽オーケストラの四季の演目。小さい方のホールで末席だけど2,500円、安すぎる。

 

ホテルへ戻ってワンピースに着替えて市民会館へ。チェコの音楽レベルは本当に高くて、終始身体に電気が走る。17世紀から音楽教育がなされ、共産主義時代もクラシック音楽だけは国の威信をかけて守り世界へ発信していたのだそう。

伝統菓子、芸術、音楽・・・チェコは宝石箱のような国だと思う。