新しいデザインのアイシングクッキーを作りたくて昨年あたりから模索、
チェコに「ペルニーク」というアイシングをあしらったジンジャーブレッドがあることを知り、今年5月にチェコへ。実物はとても素晴らしく、繊細なものでした。
今まで見ていたヨーロッパからアメリカへ渡った流れ、もしくはイギリスで「ロイヤルアイシング」として確立されてきた美しいスタイルとは、また違うもの。
チェコに根付いた華美ではない、優しくて繊細なアイシング。
ベースとなるジンジャーブレッドは1300年代頃には作られていたとされる伝統的なもの。貴重だったスパイスを何十種類も調合し、はちみつを加えて焼いた硬いものだったらしい。型に押し当てて焼かれたジンジャーブレッド、硬いのですりおろしてスープに入れて食べたという記述もあるほど。
それがいつの時代に美しいアイシングをほどこされて飾ったり贈るものになったのか…。まだまだ知りたいことはあるけれど、チェコの色合いやデザインが好きで、そのソースを少しいただいて新しいクッキーを作ってみることに。
一方、ハンガリーに「カロチャ」という伝統刺繍がある。花をモチーフにした鮮やかで美しい刺繍。チェコやポーランドにも同じような刺繍があり、民族衣装にあしらわれているけれど、ハンガリーのカロチャが一番有名なのか情報量が多い。
そして、このカロチャをモチーフにしたアイシングクッキーを制作している女性が数名いることを発見。アイシングの素材や表現に合うみたいで、私もそれに習ってみようと思う。真似にならないように、カロチャを美しいと思う気持ちと、自分が作ってきたアイシングに沿う形。
チェコのペルニークと、ハンガリーのカロチャをソースにいただいて、草花とレース模様や雪の模様をモチーフにしたデザインを描いてみようと思う。
久々に作っていて「楽しいー」と思た作品。
細い線や、細かいレースデザインになれるよう頑張ろう!
新しいデザインのこのアイシングクッキー、9月3~4日の札幌イベントに出品します。森彦さんの白石の「プランテーション」さんで行われるマルシェです。
よろしければ見にいらしてください♪