「田舎暮らし」カテゴリーアーカイブ

なつぞら!

十勝、帯広も梅雨のような日が続きましたが、数日前から晴れ続き。気温は30℃前後まで上がり、夜になると20℃前半まで落ちるので過ごしやすいです。

風景も夏の深緑、晴れると太陽の光で木の葉がきらめき、風がそよぐと木々も歌っているようです。

牧場も深緑。放牧牧場では牛さんたちがノンビリと草を食み、まさに「なつぞら」の世界です。十勝のお気に入りの景色を描いてギフトの製作を…

牛さん1頭1頭も細やかに。レースも1本ずつ線を引き、レース刺繍をするのと同じ感覚で細やかに描きます。

同じ牧場の夏と冬。深緑の景色と白銀の景色、180度変わる景色に何度見ても何年見ても感動します。

真夏だけど、真冬の十勝の牧場を…少しでも涼しい気持ちを味わっていただけたらと思います。

日本各地で酷暑のニュースが聞こえてきます、どうか体調にお気をつけて素敵な夏をお過ごしくださいませ。

 

2022年、今年も

明けましておめでとうございます

本年も何卒よろしくお願い申し上げます

沢山の方に支えていただいた2021年、無事に終えることができました。直接お礼を申し上げる機会がなかなかないけれど、多くのお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。心からありがとうございました。

そして2022年、今年も笑顔が生まれることを願ってお菓子を製作して参ります。

十勝は今は雪は少なめですが、一面銀世界です。最低気温はマイナス10℃を下回る日もあり、最高気温は零下の真冬日が続きます。その分、空気が凛として透明感があります。

とても綺麗な朝でした、北国ならではの美しい朝。

冬の寒さはお菓子作りにも最適、湿度が低く劣化しにくいのです。そしてバレンタインとホワイトデイの繁忙期、無事にお客様のお手元へお届けできる春先まで、しばし工房にこもります^^

2022年、皆さまにとって笑顔の年になりますように…十勝からご多幸をお祈り申し上げます。

 

菓音の夏の過ごし方

十勝、帯広は初夏の陽気、晴れた日はフェーン現象で一気に30℃近くなり、曇って肌寒い日の朝は10℃ほど。6月のこの時期は気温の振れ幅が広いです^^;

十勝菓子工房 菓音という屋号で製菓業をはじめて10年、それまでお菓子作りは趣味程度、販路も技術もゼロからよくここまできたなぁと思うこともしばしば。開業当初に百貨店のバイヤーさんに出会い、育てていただいて今があります。その流れで首都圏の百貨店さんへの卸と地元ホテルさんのブライダル仕事でほぼ一年がすぎてゆきます。

そんな一年にも波があり、繁忙期は冬。クリスマスギフトの製作からバレンタイン、ホワイトデイ、4月のご贈答シーズンを終えると仕事が落ち着きます。お中元ギフトから退いて6年ほど経ち、季節労働者と自認するほど冬と夏の差が大きくなりました。

経営者目線でみると「リスク分散」を考え夏場にもう少しお仕事を作るべきなのですが、小規模一人製造なので自分ペースで仕事を組み、夏場は自分のための時間を過ごそう!と。そして2016〜2018年はチェコへ伝統菓子の研究へ赴き、2019年にはモスクワで開催される外務省主催のPRイベントに参加、もっと海外を知り活動したい!と思いました。が、2020年はコロナ禍で全て白紙。海外はおろか国内の移動も制限される日々でした。

そんな2020年に続き、2021年も静かな夏を過ごしています。

工房は河川敷に面していて借景、小さな川がありますがその先に札内川という大きな川が流れています。広い河川敷にはたまーに気球が降りてくることもあります。

昨年の写真ですが…6月初旬の田園風景。工房は帯広市内にありますが、車で20分ほど走るとこのような風景が広がります。

空が広い!

神戸在住時、バイヤー業で北海道へ来た頃は「住むことはできないなぁ」と思っていたのに、いまでは「モノづくり」にも「暮らす」にも最高の場所になっています。ありがたいことです。ご縁にも今ここに暮らせることにも、全てに。

海外渡航は来年も怪しく、当面国内でできることを考えながら、製菓業以外にも学びたいことを見つけて只今勉強中です。講習会がオンラインになったりしますが環境の変化に合わせ柔軟に…。

今できること、昨年新たに制作したWEBサイトの方も少し見直して行きます。レンタルしているサーバーがバージョンアップしてデータ移行やら何やら…アナログな私にはサッパリで、お世話してくださる会社の担当さんに助けられ、感謝しながら夏場に少し手直しして行きます。

たまにご覧いただけたら嬉しいです、KANONのサイト。以下クリックするとサイトへ。

Art Food KANON

4月、新年度です

4月になり帯広市内の雪は無くなり、春らしい陽気になりました。…といっても朝晩はストーブをゆるく炊いています。まだ雪が降ることもあり三寒四温、桜が咲くのはゴールデンウィーク明け頃、まだ肌寒い日が続きます。

3月末にお世話になった方が帯広から去られることになり、十勝を描いたアートクッキーをお贈りしました。

真冬の白い世界と、初夏の緑の世界。同じ場所なのに、180℃景色が変わります。5月中旬頃から一気に新緑が芽吹き、日に日に緑が濃くなります。この時期は大地からエネルギーが湧き出るような感覚、自然の勢いを感じます。

さて4月、令和3年の新年度。平穏無事を願い、十勝より皆さまのご清祥をお祈り申し上げます。

然別湖のアイスコタンへ

3月、十勝・帯広はまだ雪の中ですが、日中はプラスの気温、日差しも春らしくなってきました。ホワイトデイまであと2週間、伊勢丹さんのオンライン・ホワイトデーと三越日本橋さんの店頭イベントの制作が続きます。

…そんな中ですが、制作合間の息抜きに日帰り旅をしてきました。2月28日は菓音の創業日ということもあって、以前から行きたかった然別湖(しかりべつこ)コタンへ。冬の凍った湖上に氷で作ったブロックを積み上げて作るイグルー、アイスバーやチャペル、露天風呂まである冬だけのコタン(アイヌ語で集落)です。

 

十勝の北部にある然別湖、標高800m、周囲14kmの湖、冬になると表面が凍ります。氷の厚さは40〜50cm(場所により異なる)くらいあるのだそう。入り口で検温と連絡先を記録して入場。入り口付近にアイスバーがあります。

 

建物の外観やバーらしき所を撮るのを忘れましたが、ステージのようになっている正面の氷のデザインがあまりに美しくてしばし見とれました。ホント圧巻です。

 

アイスバーに併設のスペースに透明氷の小さなイグルーが。光が当たって幻想的。もう一枚の写真はチャペル。氷の使い方、デザインが素晴らしくて本当に綺麗でした。

 

スノーモービルで湖上を走ることもできます。期間中、スタンプラリーが開催されていて会場6箇所にある暗号を読み解く、というもの。正解したら村民証を授与されます。然別湖のホテルの温泉が半額だったりアクティビティの割引があったりとお得。もし行かれる方がいらしたら参加してみてください。

隠れた名物?のベーグルのフレンチトースト。ネイチャーセンター2Fのカフェ、湖が一望できます。フレンチトーストは見た目以上のボリューム、中まで卵液がしっかり浸っていて、バターたっぷり、底部分はカリカリ、中はふっくらモチモチしっとりでした。ソフトクリーム付きで、熱々のトーストの合間に冷たいソフトは絶品。久々に美味しい逸品をいただきました。

雪山の運転は怖いので、往復ともに路線バスを利用。帯広駅から然別湖まで約100分、行きは貸切、帰りは一人だけ乗り合わせ、勿体無いやら有難いやら…。お陰で車窓風景をのんびり堪能できました。

 

黄昏時の十勝、雪の中の青い世界。寒いけれど美しい季節です。

然別湖コタン、1980年から始まり今年40周年、記念すべき年ですがコロナもあって人はまばら。勿体無いけれど、密にならずゆっくり見学できました。今年は3月21日までの開催。安全確保の上で、十勝の素敵なイベントへ訪れる方が少しだけ増えたら嬉しいな…。

*然別湖コタン(十勝、鹿追町観光協会のサイト)