「田舎暮らし」カテゴリーアーカイブ

本年も。

新年明けて早や13日…もはや明けまして、なんて書き始めるのも遅すぎなのですが…

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年が穏やかな年になることを心から願い、皆さまのご多幸を十勝よりお祈り申し上げます。

帯廣神社で元旦に初詣。帯広は観測史上初の雪のないお正月でした。1月7日まで雪がなく、不思議な光景。雪投げ(雪かき)がないので一般市民は楽なのですが、畑に雪がないと作物に影響が出るので、農村地帯の十勝としては不安なお正月でもありました。

…が、1月8日にようやく根雪。その晩に再び降って一気にいつもの十勝らしい雪原になりました。

繁忙期に入った1月、朝に雪投げをしてからの製造仕事は大変ですが、十勝はやはり雪があっての冬。雪に閉ざされた冬の暮らしが続きます。

そして、同時にバレンタインのお仕事が本格的に。今年も高島屋さんのオンラインストアで5商品をご案内中です。少しずつ制作風景をお伝えして参りたいと思います。

10年以上ぶり?のラテンハープ、アルパ

15年前くらいまでの3年間、ラテンハープにのめり込んでいました。南米パラグアイのハープ、正式にはArpa、アルパ、という民族楽器。楽譜を使わずに身体で覚えるのと、爪でアコースティックギターのように弾くのでキラキラした音色が特徴という楽器です。

 

重量は7kgほど、36〜7本の弦で4オクターブほどの音域、半音は特殊操作になりますが(グランドハープと構造が違うので)ピアノの複雑でない曲はアレンジしてアルパ用に弾くことも可能です。

  

製菓業を始めて以降は、爪が伸ばせないので触れることもなくなりました。たまに夏場の仕事がない時に弾くこともありますが、本当に弦に触る程度…サビついた指はそう簡単には復活してくれません(涙)でも、身体が覚えている限りの曲を思い出しながら、気まぐれに練習します。

先日、十勝・幕別町に新しくできたイベント施設、Makura Showcaseさんで音鳴らし。数曲弾いてみました。昔倉庫だった建物改装し、木を多く使った内装なので音響は最高。温かく音が跳ね返って気持ち良かったです。

十勝、帯広のラズベリー最盛期です

帯広市の南部にある「ときいろファーム」さん。化学合成農薬・化学肥料は使用せず、10種類ほどのラズベリーと、ハスカップにブルーベリー、カシスなどを栽培しているベリー農園さんです。ラズベリーの種類による違いは本当に驚きです、大粒のもの、酸味の強いもの、粘りっけのあるものなど、食用向きと加工向き、さらに栽培しやすいもの、美味しいけど栽培しにくいもの、研究熱心な鴇崎さんの育てるラズベリーは本当に素晴らしいです。

赤だけでなく黄色と黒(写真はないけど)も栽培されています。

 

ラズベリーは本当にデリケートな果実。手で丁寧に摘み取り、集めたものを選別、すぐに冷凍します。

 

摘み取った真っ赤に熟れたラズベリーは壮観。味も素晴らしいです。

ほぼ同じ時期にカシスとブルーベリーが色づき始めます。収穫最盛期、早朝からの摘み取り作業、肉体労働は本当に大変。美味しい果実の背景にある農園さんの努力、尊敬と感謝と。いつも有難うございます。

 

十勝のハスカップ

ハスカップ、7月中旬に色づく紫色の小さな果実。20年くらい前は酸っぱくて生では食べられず、ジャムなどに加工して食べるのが一般的でしたが、今は品種改良が進んで生でも美味しくいただけるようになりました。すごい進化だと思います…昔の味を知っている身としては…。

帯広市内にある「ときいろファーム」さん、化学合成農薬・化学肥料は使用せずにハスカップをはじめ、ラズベリーやブルーベリーを栽培してる農家さんで製菓業者としてお世話になっています。

今年もハスカップの収穫、すべて手摘みです。実が柔らかいので、そっと指で摘んで一粒一粒とり、カゴに入れていきます。5〜6種類のハスカップを栽培されていて、種類によって実の形も味も違うし、同じ種類でも場所によって実の状態が変わります。でも、どれも本当に美味しい。酸味は強いけど、そのままでも十分に味わえる美味しさです。

 

枝にたくさん実っている状態での収穫は短時間でたくさん摘めます。3時間半で7kg!ハスカップの木は2mくらいだけど上から下まで実っているので、無意識のうちに屈伸運動をしている感じ。作業後、一気に足腰にきます(^^;)

収穫後はすぐに冷凍庫へ。ジャムにするかチーズケーキに焼き込むか…思案中。

7月末になるとラズベリーが収穫期を迎えます。こちらも楽しみ。足腰鍛えて再び収穫しに来なくては。

 

 

 

 

春の雪

色々なことが・・・本当に想定外のたくさんのことが起こります、世界的に。大変な状況の方々がおられる中なので、ひっそりと、小さなつぶやき。

3月中旬にチェコ・スロバキアへ渡航予定でしたが、チェコはいち早く入国禁止に。思ったらすぐ行動する判断の早い国です。今年はチェコとスロバキアが日本交流100年の記念すべき年、アートスイーツのイベントを考えていましたが全て白紙、仕切り直しです。

渡航がなくなり急遽東京へ滞在。三連休の都内は意外に日常の光景、飲食店も百貨店さんも混んでいて少々驚きと不安と。小心者のワタシ、マスク防備で商談をささっと済ませて出来るだけ宿泊先で休み、予定を早めに切り上げて帯広へ戻りました。

十勝上空は空気が澄んでいて抜けるような青空、そして冬の終わり、春先の雪原。この風景を見るとホッとします。帯広空港へ着くと緊張が解けて肩の力が抜けました。(どれだけ東京で緊張していたんだか…)

この時期、雪が降ると積もってもすぐに溶けます。気温が高くて湿った雪、重さもあって樹木に着雪(厳寒の時期は雪がサラサラで樹木には付かないのですが)、樹氷とは違う雪景色が楽しめます。そして日中に気温が上がって、一気に雪が溶けて1日で全く違う景色になります。

 

帯広市内、工房の近くの同じ場所で、一日違いの写真。すごいですよね、雪の美しさも、雪溶けの早さも。ふと思うのは、「自然は美しくもあり脅威でもあり…」ということ、ここにいると感じます。

どうか、多くの困難が最小限に収まりますように。