月別アーカイブ: 2019年12月

サンクトペテルブルク 交流事業・5(11/21 )

前の投稿から1ヶ月…12月はクリスマス製造に集中し、クリスマスにパリへ行き、帰国後にようやくロシア交流事業の投稿再開です(^^;)

サンクトペテルブルク市内、移動場所によってはメトロが便利。1号線から5号線まであり、ガイドブックにない駅が新しくできていたので、最新情報は現地でチェックを。

 

1回乗車は45ルーブル、約90円。時間やエリアに関係なく一回分でどこまでも乗れます。自動販売機(もしくは窓口)でメトロ用コインを購入、お財布に入れるとコインと間違えそうです… 。無人改札にコインを投入、バーを下げて通ります。

 

 

ホームまでは地下深くまで続くエスカレーター。結構高速です。人が転げ落ちる事故はないのか?と心配したり…。地下鉄は冷戦時代に防空壕の枠割りを果たしたため、地下深く頑丈な構造だそうです。

ホームに着くと両サイドに扉があり、行き先を確認して乗ります。日本と同じ、反対方面へ乗らないように。列車が到着すると扉が開き、列車の扉が開きます。写真では見にくいですが、転落防止扉です。また、奥に電光掲示板の数字があり、前の列車から次の列車の間隔を表示しています。時刻表はなく、この数字で次の列車の到着を待ちます。

 

メトロのお国柄による違いが興味深いですが、日本のように距離によって細かく金額が変わる方が珍しいと思います。一回の乗車が一律の金額は、ロシアやフランス、他にもあるかと。1回分のコインかチケットを購入する仕組み。チェコは乗車時間によって金額が変わリ、フィンランド(ヘルシンキ)はエリアによって金額が変わります。マレーシアはメトロではなくモノレールですが、行き先により金額が変わり、トークンというプラ製のコインを購入して改札に投入するシステムはロシアと同じ。日本のメトロに慣れていると、多分どの国のメトロも簡単に乗れると思います(^^)

市内のスーパーマーケットの食品売り場へ。出来合いのお惣菜やサラダがショーケースにあり欲しい量をオーダーして購入する売り方はロシアでも一般的。ロシアはビーツサラダは日常食、人参サラダや卵サラダもよく見かけます、一緒に並んでいるとカラフルできれい。

パン売り場にもカラフルなロール。フルーツペーストを数種デニッシュに重ねたもの。

 

ロシアのサーモン。カットされた状態のものをよく見ました。ローストするのでしょうか。他にも干物やお寿司のネタ用のもの、サーモンもよく食べられる食です。

あと興味深いのはロシアの食がヨーロッパ文化とアジア文化の影響を受けていること。シチューやサラダ、肉料理などヨーロッパに近いですが、「ペリメニ」という水餃子があり、ラザニアではなく中国の餃子とほぼ同じ。けれど、食べるときにサワークリームを添えていただくという点でヨーロッパ的?食文化は面白いです。

お惣菜の写真の真ん中辺にペリメニがあります。

 

この日の最後に「血の上の救世主教会」を。サンクトペテルブルクの観光名所。おどろおどろしい名前ですが、アレクサンドル2世が暗殺され、弔うためにアレクサンドル3世が建設したもの。何がすごいって内装の壁画が全てモザイク画だったこと。ガイドブックを読まずに「とりあえず」で入館してびっくり。描かれていると思った壁画、天井も全てが小さな色ガラス(WEB情報ではラピスラズリなどの石も使用とありますが)をはめられたものでした。

 

教会はロシア革命による社会主義体制でソビエト政権により1930年代に略奪され、内装も損害を被り、その後修復されて1997年に公開。修復の様子が教会内に展示されていましたが、相当な労力だったと想像します。

 

色ガラスの製造だと思われますが(ロシア語が読めない…)豊かな色合い、グラデーションを表現するのに多数の色が必要です。絵の具を混ぜて作るのとは違い、1色1色のモザイクを作る、果てしない作業です。アイシングでも同じように色を1色1色作っていくので、何だか共感してしまいます…。

 

 

 

興味あることを書いていくと、つい長くなってしまいます。。。

サンクトペテルブルク 4(11/20)

11月20日、当初は見本市のお手伝いの予定でしたが、人手が多いこととブースが狭いため自由行動になり、大学交流事業の方々とエルミタージュ美術館へ。

世界三大美術館と言われるエルミタージュ美術館。エカテリーナ二世が建てた冬の宮殿、その隣に自身のコレクションを展示するために建てた小宮殿がエルミタージュ美術館の始まり。けれど!ものすごい広いのです!近代作品の新館(少し離れている)を合わせると広大すぎてとても見切れません。美術館に詳しい方が「じっくりと全ての作品を見ようとすると5年以上かかります」というほど!

建物の端から端まで広すぎて写真に収まりません・・・

ビザが必要な上、サンクトペテルブルクは直行便がないので行くこと自体ハードルが高めですが、エルミタージュ美術館は個人的にはルーヴル美術館以上かも…と思います。モナリザで有名なダヴィンチですが「リッタの聖母」という作品も素晴らしく、エルミタージュ美術館で人垣もなく間近で見ることができます。他にも名画が驚くほど展示されています。

11月に訪れた時、ダヴィンチはイタリア・ミラノへ貸し出し中でした。冬は人が少ない分、有名な作品は海外へ出張してしまうようです。写真は6月に来た時に撮影したもの。

リッタの聖母とラファエロの回廊

 

建造物も素晴らしく、作品と同じくらい、何度もお気に入りの空間を行き来します。一日では本当に足りません。

 

 

エカテリーナ二世、コレクションに注ぎ込んだ総額はいくらだったのか想像もつきません。宮殿の建築もさることながらドレスの数も2000枚とか伝説は他にも色々と。そしてエカテリーナ二世が世をさった後、財政が底を尽きたというお話しも…(真偽のほどは確かめておりません!)

エルミタージュ美術館、できれば丸一日時間をとって見ていただければと思いますが、夏はものすごい混みます。チケットはインターネットから予約できるようです。当日券の購入だけで行列です。今回行った11月はとても空いていてチケットも並ばずに購入できました。700ルーブル、約1,400円です。

チケット売り場は自動と人がいるところがあり、後者は建物の中に。

カードが使えます。美術館に入る時、荷物検査などセキュリティチェックがあり、A4サイズ以上の大きな鞄は不可と言われていましたが、A4より少し大きめでも大丈夫でした。学生さんで大きめのリュックを持った方もいましたが、それもOK。ダメな場合はコインロッカーに預けるのみですが。

日暮れが早いので17時過ぎに美術館を出ましたが外は真っ暗。照明が美しく日中の様子とは違う景色でした。

 

エルミタージュ美術館からホテルまで地下鉄で一駅半ほど、と行ってもかなり歩きます。徒歩30分くらい。ネフスキー通りという東京で行ったら銀座のような感じのメイン通りを歩いてみました。

 

途中に露店のお花屋さんも。ロシアの方はよくお花を贈るみたいです。地下鉄に乗っていても花束を持っている方をよく見かけました。

  

エリセイエフスキー商会という高級食材店。モスクワの建物の方がゴージャスですが、元々はサンクトペテルブルク発祥。ショーウィンドウも華やかですが、店内の洋菓子も見てて楽しいです。価格はそれなりに高いです。東京の高級な洋菓子店と同じくらい。

この日は以上で終了。