月別アーカイブ: 2016年1月

燐寸(マッチ)のお話し

1月13日から伊勢丹新宿店さん(B1、和菓子フロア)で販売、その前に少しだけ燐寸(マッチ)のお話しを。

 

マッチ棒クッキーを作り始めたのは、開業当初の6年前のこと。昔は喫茶店などの飲食店にお店オリジナルのマッチ箱が置いてあって、子供ながらに小さな箱に魅せられて少しずつ集めていました。

すごいコレクターだった訳ではありませんが、あの小さなスペースに色も文字も様々なデザインが込められる、なんだか不思議な世界が好きで。

開業当初、何を作ろうか沢山思案して、沢山試作しました。その一つに、「雑貨のような可愛らしいお菓子があったら」そんな想いで、マッチ箱をふと見て、マッチに見立てたクッキーが本物のマッチ箱に入っていたら面白いかも…と、試作を始めました。

 

軸木の部分が細いので、できるだけ折れにくいクッキー生地で、膨らまずに角が綺麗にでる生地を模索しました。ベースになったのは、フランス、ナント地方の伝統的なクッキー。小麦粉とバター、砂糖、重曹だけで作る本当にシンプルなもの。このレシピの特徴は、砂糖を水で煮てシロップにしてから生地に混ぜること。マッチ用には重曹を加えずに作っていて少しアレンジを加えていますが、シンプルだから素材の味わいが生きる本当にいいレシピになりました。

今使っているのは、十勝産小麦粉、甜菜糖、よつ葉さんの発酵バター(無塩)のみ。マッチ棒の頭につけているアイシングは甜菜糖の粉砂糖に卵白を混ぜたもの。素材の良さに支えられていると日々思います。

 

もうひとつ大切な要素のマッチ箱。これは本物を使用しています。神戸マッチ株式会社さんにオリジナルの柄で製造していただいています。マッチ棒の中身が全部入った状態で納品していただいているので、クッキーを詰めるときは、中身を出しています。

「使い捨てライターじゃなくて、たまにはマッチを使おう」というメッセージを込めたくて、直接お渡しできる時は、中身を添えて詰め替えてお使いいただけるようにしていますが、お店さんに納品するときは誤食を避けるため本物のマッチ棒を添えていません。事故は起こしたくないけど、もしもを考えてしまい、本物のマッチ棒を添えられないことがちょっと心苦しいです・・・。

そんなこんなのマッチ棒クッキーですが、今年は昨年よりも製作量を多くしてご案内していきたいと思っております。

マッチ

 

日本の良質のマッチを後世へ伝えていくためにも、マッチを少しでも使う機会を増やしたいです。この記事を最後まで読んでくださった貴方、ぜひ、今年マッチ棒クッキーをお手元に置いてくださいませ。(なんて・・・)

 

神戸マッチ株式会社さんのマッチ工場のお写真。

昭和初期に創業された工場、当時から使い込まれた機械は今も現役。写真の白い細いものはマッチ棒の軸です。すごい量です!!

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マッチ棒クッキーを伊勢丹新宿店さんにて。

マッチ棒クッキー、1〜2月に百貨店さんで販売いたします。

伊勢丹さんの和菓子売り場、高島屋さんのバレンタイン、岩田屋さんのイベント、三箇所続きます!順次ご案内して参りますが、まずは伊勢丹新宿店さん。

 

*1月13日(水)~19日(火) 伊勢丹新宿店さん、B1の和菓子売り場

いつくかの商品が集められて販売されているようです、場所に迷われたら販売員さんにお問い合わせください。

雪の結晶柄とシバザクラ柄、2種類を販売します。

 

案内誌「FOODIE」1月号の裏表紙に掲載いただきました。赤い表紙が素敵な1月号です^^

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本年も、よろしくお願いいたします。

新年明けてはや6日。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

十勝の三が日はとても穏やかで良いお天気、

ストーブの火に癒されながら、のんびり過ごしました。

 

2016年、皆さまにとっても素敵な一年になりますように。

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